安全地帯ドラマー・田中裕二さん死去 結成40周年節目に 65歳、訃報直後37年ぶり紅白発表

 紅白歌合戦に出演する安全地帯(左から2人目が田中裕二さん)=NHK提供
 田中裕二さん
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 「ワインレッドの心」などの大ヒット曲を生んだバンド「安全地帯」のドラマー・田中裕二(たなか・ゆうじ)さんが17日に亡くなっていたことが23日、分かった。所属事務所が発表した。65歳。北海道出身。葬儀は22日に親族のみで執り行われた。

 脳内出血を発症し、療養していた田中さんが、安全地帯デビュー40周年の節目の年に旅立った。事務所は公式サイトで「かねてより療養中でありましたところ、12月17日の夜、ご家族に見守られながら永い眠りにつきました」と報告した。

 11月の40周年記念ライブでは、闘病する前の田中さんの5年前の演奏映像が会場に流れ、メンバーと「情熱」を“コラボ”演奏していた。

 田中さんは19年11月に脳内出血を公表。17年12月9日に香港で開催されたライブが最後のステージとなった。

 安全地帯は73年に、北海道・旭川市の中学で同級生だったボーカル玉置浩二とギター武沢豊(現・侑昴)を中心にグループ結成。その後、ギター矢萩渉、ベース六土開正、ドラムの田中さんが参加し、現在の編成に。井上陽水(74)のバックバンドを経て、82年にメジャーデビュー。83年の「ワインレッドの心」でブレークした。

 訃報が伝えられた直後、NHKは安全地帯の85年以来、37年ぶりの紅白歌合戦出場を発表。特別企画で「I Love Youからはじめよう」を歌唱する。安全地帯は同局を通じ「かけがえのない愛と平和を願って。I Love Youからはじめよう」とのコメントを発表した。

 ◆ギター・矢萩渉(6歳からの親友)「田中ちゃん頑張ったね お別れもしてきました穏やかな顔でした 田中ちゃんゆっくり休んでね いつの日かまたね…」(ツイッターから)

 ◆玉木一芳さん(安全地帯の初代ドラムで、玉置浩二の実兄)「最後は人生悔いのないようにで一致 太く短い人生かもだけどお疲れ様でした。合掌」(ツイッターから)

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