新潟豪雪 各地で立ち往生、車中で死者 自宅前で雪に埋まった車両に女性、一酸化炭素中毒か

 19日からの記録的な大雪の影響により、新潟県柏崎市の国道8号、長岡、小千谷両市の国道8号と17号、魚沼市などで車両の立ち往生が発生。県内では、約1万戸以上で停電が続いた。

 柏崎市では雪に埋まった軽乗用車内で、近くに住む荒川紗夜嘉さん(27)が心肺停止状態になっているのを近隣住民が発見。その後、死亡が確認された。荒川さんは自宅前に止めた車で暖を取っていたとみられ、積雪でマフラーが埋まり、一酸化炭素中毒になった疑いがある。荒川さんの自宅がある地域は、大雪のため、19日から停電していたという。

 柏崎市では、無職男性(85)が用水路で死亡しているのが見つかった。除雪作業中に誤って落ちたとみられ、県は大雪の影響と判断した。けが人は5人になった。

 「こんなに降ると思わなかった」。記録的大雪に雪に慣れている新潟県民でも「経験がない」と困惑する豪雪。休業を余儀なくされる店舗も相次ぎ、従業員らは不安を隠せない。

 国道で滞留した車両の運転手らは19日から不安な一夜を過ごした。新潟県は20日までに4市に災害救助法を適用。災害派遣も要請し、陸上自衛隊が現地入りして除雪を進めた。

 19日から一部が通行止めになった柏崎市の国道8号では計約800台が滞留し、市などが支援物資を配布した。JR東日本新潟支社によると、停電の影響で、県内の在来線は始発から多くの区間で運転を見合わせた。

 22日から25日ごろにかけて冬型の気圧配置が再び強まり、北日本から西日本の日本海側を中心に荒れた天気になる恐れがある。クリスマスで人出が増えることが予想され、気象庁は「外出は最新の気象情報を考慮して判断してほしい」としている。

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