アニメソングなどで活躍した歌手・水木一郎さんが６日に肺がんのため亡くなっていたことが１２日、分かった。所属事務所の公式ホームページで発表された。７４歳。東京都出身。「マジンガーＺ」「バビル２世」「超人バロム１」など、多くのアニメや特撮の主題歌を担当し、生涯１２００曲以上の楽曲に携わった。アニソンの帝王と称された。

　水木さんの訃報が発表された直後の１２日午後３時１２分には、水木さん個人のツイッターが更新されていた。【水木一郎スタッフより】とされており、関係者が更新したとみられる。車イスでステージで歌う水木さんの笑顔のショットと事務所からの発表の文書を掲載。「いつも応援してくださっているみなさまへ　とても悲しいご報告になり申し訳ございません。命は尽きるとも、歌と魂は不滅だと信じています。」と熱い思いがつづられていた。

　実は「命は尽きるとも」「不滅」は水木さんが歌った「Ｚのテーマ」の歌詞でも使われているフレーズだった。「マジンガーＺ」のテーマ曲だが「空にそびえる-」とは別の楽曲。マジンガーＺを「不滅の力」と表現し、悪を撃つ存在と歌っている。スタッフは水木さんの歌声をマジンガーのように不滅の力と例え、命が尽きても思いが続くことを願っていた。