藤井聡太竜王 初防衛 強気で圧倒も反省 羽生善治九段と1・8対戦「楽しみ」

 竜王防衛を果たし、感想戦で笑顔を見せる藤井聡太竜王(代表撮影)
 感想戦で対局を振り返る藤井竜王(右)と広瀬八段(代表撮影)
 竜王戦で初防衛を果たし、花束を手に笑顔の藤井聡太竜王
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 将棋の藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖との五冠=20)が3日、鹿児島県指宿市「指宿白水館」で指された第35期竜王戦七番勝負第6局2日目で広瀬章人八段(35)を113手で破り、4勝2敗で初防衛に成功した。20歳4カ月で、渡辺明名人(38)の最年少竜王防衛記録を更新。通算タイトル獲得数を11期に伸ばした。

 戦型はオーソドックスな角換わり腰掛け銀。2日目に入りギアを上げて、強気の手の応酬で圧倒した。一手一手リードを拡大し、終盤力が強みの広瀬八段をも置き去りにする圧巻の寄せで完勝。「内容的にも押されていた将棋が多く、大変なシリーズだったと思う」と険しい表情でシリーズを振り返った。

 番勝負初顔合わせの広瀬八段相手に、2日制では初の2敗目を喫すなど苦戦を強いられた。「序盤から最近は指されてない形を掘り下げて、さらに一歩踏み込んだ工夫をされているのかなという印象は受けた」「未知な局面に対する対応力が足りてないのかなと感じることがありました」と力不足を痛感するシリーズとなった。

 来年はいきなり大勝負が待つ。1月8日に静岡県掛川市で羽生善治九段(52)を挑戦者に迎える王将戦が開幕。タイトル通算100期を狙うレジェンドを「最近の将棋も1局ごとにテーマを持って臨まれていて、工夫をされている印象。充実されているのかなと思います」と警戒しつつ、「番勝負の舞台で対戦できることを楽しみにしています」。将棋界最高峰のタイトルを堅持し、憧れたスターとの対局に臨む。

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