藤井聡太竜王 最高峰竜王を最年少で初防衛 2日制で初2敗目の苦戦「大変なシリーズだった」

 将棋の藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖・王将との五冠=20)が3日、鹿児島県指宿市「指宿白水館」で指された第35期竜王戦七番勝負第6局2日目で、挑戦者の広瀬章人八段(35)を113手で破り、4勝2敗で竜王初防衛。将棋界最高峰のタイトルを20歳4カ月で堅持し、渡辺明竜王(38)の最年少竜王防衛記録を更新。通算タイトル獲得数を11期に伸ばした。

 戦型は角換わり腰掛け銀の定跡型へ。2日目に入ると藤井竜王は強気の手で圧倒した。広瀬八段も大長考で打開しようとしたが及ばず。最終盤までの圧巻の寄せで完勝をつかんだ。

 圧倒的な強さを誇っていた2日制タイトル戦では初の2敗目を喫すなど、タイトル戦初対戦の広瀬八段に苦戦を強いられたシリーズ。「内容的にも押されていた将棋が多く、大変なシリーズだったと思う。広瀬八段に序盤から工夫されて、それに対してうまい対応を返せないことが多かったので、改めて自分の課題を感じたところはありました」と険しい表情で振り返り、「なんとか結果を出すことができてほっとしています」と胸をなで下ろした。

 広瀬八段は「中終盤あたりで相手の実力を感じることも多かったので、スコア以上に完敗だったかなと思います。敗戦した第3局を勝っていればフルセットまで行けたかなと思うんですけど…それも含めて実力なので、今出せるものを出せたと思います」と声を絞り出した。

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