サッカー通 ナオト・インティライミ「やったぞ!」予言歌『ジャイアントキリング」的中
サッカーW杯グループステージE組最終戦となる日本-スペイン戦が日本時間2日午前に行われ、日本が2-1で勝利してグループ1位で決勝トーナメント進出を決めた。芸能界きってのサッカー通で、かつて柏レイソルユースに在籍し、世界で“武者修行”の経験も持つシンガー・ソングライターのナオト・インティライミ(43)が試合後、デイリースポーツの取材に応じ、喜びを語った。
歴史的一戦をテレビ観戦したナオトは、「もう『やったぞ!』ですね。ビックリマーク20個分ぐらい」と興奮冷めやらぬ様子。「自分も小さいころからアスリート目指して頑張ってきた身として、本当にうれしいです」と声を弾ませた。
第1戦に続く逆転劇を「スペイン相手に苦しんで1点負けて折り返して、普通なら下を向いちゃうと思うところですけど、ドイツとの一戦がものすごく勇気と自信になっていて、前を向いて戦えたんだと思います。『三笘が出てきたら何かがある』という期待感も高まった」と分析。さらに「コスタリカ戦の負けも、ある意味良かったのかも。引き分けだったら、ここまでの強い気持ちが出たか分からない」と話した。
2010年のW杯を制した世界的強豪・スペインを撃破。「僕らの世代の印象だと、小学生が高校生に勝つみたいなもの。今回も、10回に1、2回しか勝てないと言われてたけど、その1回をこの大舞台でやってのける精神力というか“大和魂”がすごかった。この勝利は奇跡やまぐれではなく、今まで重ねてきた歴史が生んだものだと思います」と、日本サッカー界の歴史にも思いをはせた。
ナオトにとって今回の勝利は、ある意味での“予言”通りの結果だった。「予選の組み合わせが決まった時、ドイツ、スペインと同組なのを見て、『ジャイアントキリングだ』とテーマが浮かんだんです。その時、木梨憲武さんのプロデュースをさせていただいていて、ともにサッカーファンとしてアンセムみたいな曲を一緒にやれたらって話から『ジャイアントキリング』という曲を作ったんです」と明かした。
今回の日本代表メンバーでは、DF吉田、GK権田、トレーナーの前田弘氏らと交流があり、吉田や権田とは毎試合後に連絡を取り合っているという。「ドイツ戦の後は『切り替えて次の準備をします』と浮かれてませんでしたし、コスタリカ戦の後も必要以上に落ち込んでいなかった」とメンタルの強さを絶賛した。
次は日本サッカー界の悲願であるW杯ベスト8に挑む一戦。「ベスト16の壁に跳ね返されて続けて、難しいことは重々わかった上で、今までと圧倒的に違うのは、世界トップ5に入るような国を破ってきたこと。この経験値と自信を生かして、この成功体験と同じことをすればいい。『奇跡よ起きろ!』ではなく、実力を出せば世界のトップにも勝てることを証明してくれたんですから」とエールを送った。
