押尾コータロー「インストゥルメンタルが好き」 デビュー20周年弾き続ける理由語る

 日本を代表するアコースティックギタリスト、押尾コータロー(54)が今年7月にメジャーデビュー20周年を迎え、2枚組アルバム「My Guitar,My Life」を今秋、リリースした。インストゥルメンタルにおいて不動の人気を保ち続ける押尾が20年を振り返り、本作や、今年4月に死去した恩師であるギターレジェンド、中川イサトさんへの思いを語った。

 新作はディスク1がオリジナルアルバム、2が葉加瀬太郎、ハラミちゃんら6組とのコラボという構成。幅広い曲調で円熟の演奏が堪能できる。タイトル曲は「ずっと寄り添って、気がつけば一緒にいてる相棒」のギターに「感謝の気持ちを込めて作った曲」だ。

 20年も続けてこられた最大の理由は「インストゥルメンタルが好き」だから。10代で中川さんと出会い「どっぷり浸って」しまった。高校時代に師事した「唯一無二な存在」は「イサトさんの音楽に出会わなかったら、インストをそんなに好きにならなかった」と、人生を決定づけた。

 デビュー前から認められてツアーに誘われ、その後も「『今から(家に)ご飯食べに行っていいですか』って言ったら、いつも『おいでおいで』って」という親密な師弟関係は「天国に行かれる最後の最後まで」続く。

 「後半はベッドで寝たままだったんですけど『最近ミニギターもらった』って言うから『弾きましょうよ』『いや、弦がさびて』。『交換しますよ』って交換したらちょっと弾いてくれて」と最晩年の姿を振り返った。

 収録曲「waltz1310」の1310は「イサト」のこと。「イサトさんの『Waltz』っていう曲があって、僕もイサトさんにワルツを作ろうと思って。(最初は)イサトさんのフレーズが入る曲とか考えたんですよ。作りながら『そんなんちゃうやろ』『そんなことすんな』って怒られてるような気がして、思うがままにできたのが3拍子の曲だった」という。

 20年間で最も大きな出来事を聞くと、押尾は「ファンですとか、ずっと聴いてました(と言われる)とか、(かつてのファンと)共に仕事するようになったりとか。いろんな人に影響与えてるなと」と答えた。今は押尾が中川さんのような役割を担っているのだ。

 現在は12月11日の東京・オーチャードホールまで続くツアー中。初日の札幌では「いきなりみんな(声が)出ちゃった。静かに聴いてくださいとか言われてるのを忘れて『ありがとう』って急に総立ちになっちゃって。それ見てウルッときてしまって。やっとライブ聴けたっていうのがすごく伝わってきた」と、感動の光景を目の当たりにした。

 押尾は21年目以降の目標を「ちっちゃかった男の子女の子が憧れてっていう存在でいるために頑張り続けたい」と語った。待っているファンのためにも、チルドレンの目標であるためにも、押尾コータローは弾き続ける。

 ◇押尾コータロー(おしお・こーたろー)1968年2月1日生まれ、大阪府出身。2002年、メジャーデビュー。オープンチューニングやタッピング奏法を駆使したアレンジ、パーカッシブで迫力ある演奏、繊細で暖かい音色で人気を博す。02年に全米デビューし、スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルに同年から3年連続出演するなど海外での評価も高い。

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