ジェリー・リー・ルイスさん 死去「火の玉ロック」などヒット曲 過激なパフォーマンス

 エルヴィス・プレスリーやチャック・ベリーらと並ぶロックンロールのオリジネーターで、「火の玉ロック」「ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン」などのヒット曲を放った米歌手ジェリー・リー・ルイスさんが28日に死去した。87歳。ルイジアナ州出身。公式サイトによれば、ミシシッピ州の自宅で7人目の妻ジュディスさんにみとられた。

 同サイトによると、晩年は脳卒中などの病気やケガに苦しんでいた。亡くなった日には妻に「来世を歓迎し、恐れていない」と話したという。

 9歳でピアノを弾き始め、56年にシングル「クレイジー・アームズ」でデビュー。斬新で華麗なピアノ演奏と独特の歌声、楽器の上に乗ったりピアノに火を付けたりする過激なパフォーマンスで聴衆を熱狂させ、「キラー」が愛称だった。

 人気絶頂の57年、13歳のいとこマイラとの結婚や重婚などの醜聞で人気が失墜したが、60年代後半にカントリーで復活。「アナザー・プレイス、アナザー・タイム」など多くのヒット曲を放った。86年にはロックの殿堂に選ばれた最初の1人となり、89年にはデニス・クエイド主演の伝記映画「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」が公開された。

 私生活では7回結婚。子供6人のうち息子2人を失っている。2012年にジュディスさんと結婚した。

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