宝塚 雪組新人公演 華世京が初主演 スポットライトに「まぶしさと責任感」

 雪組新人公演「蒼穹の昴」で初主演した華世京(右)と音彩唯
 雪組新人公演「蒼穹の昴」で初主演した華世京(右)と音彩唯
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 宝塚歌劇雪組「蒼穹の昴」の新人公演が18日、宝塚大劇場で行われ、2020年入団の華世京(かせ・きょう)が初主演した。

 華世は106期の首席で、華やかな容姿と舞台度胸で早くから注目され、初舞台から8カ月後の21年9月のバウホール公演「ほんものの魔法使」の大役に抜擢。本公演でも目立つ役どころを与えられ、今回は新人公演初主演となった。

 浅田次郎氏の同名小説の大作で、今回は新人公演バージョンとして構成が変更され、休憩なしの約2時間上演された。梁文秀役の華世は、落ち着いたながらも主役然とした押し出しのある芝居と、朗々とした歌で観客をグイグイと「蒼穹-」の世界に引き込んだ。

 終始落ち着いた様子の華世だが「開演前はものすごく緊張して」と吐露。だが幕が開くと「気持ちが高ぶり、集中してお芝居ができた」と笑顔も見せた。「ゼロ番(舞台中央の印)でのスポットライトはまぶしかったです。でもこれが彩風さんがいつも感じていらっしゃる責任感なんだと思いました」と気持ちを引き締めていた。

 そのトップスターの彩風咲奈からは、開演前に、緊張をほぐすように背中を叩かれた。「『思いっきり、自分の信じたままにやればいいんだから』って。もう泣きそうになりました」と感謝していた。

 また音彩唯(ねいろ・ゆい)が李玲玲を演じ、新公2度目のヒロインに「前回は元気と勢いで演じましたが、今回は深く作り込み、責任を感じました」と振り返った。

 また新人公演の長を務めた一禾あお(いちか・あお)は李春児役。下級生の華世を支え、舞台をまとめあげた。終演後は「芝居の中に、胸に響く言葉がたくさんあり、自分たちの背中を押してもらい、精一杯やりました」とあいさつしていた。

 東京宝塚劇場の新人公演は12月8日。

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