モーニングショー 田崎氏と安部氏が当選回数で激論 出番来ないゲスト「肘ついて」待つ

 政治評論家の田崎史郎氏と起業家の安部敏樹氏が12日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、政治家の当選回数について制限を設けるか否かで激論を戦わせた。

 番組では世襲議員について特集。非世襲であった元議員の豊田真由子氏の体験として、非世襲の苦労や、世襲のメリット、デメリットなどを取り上げた。

 田崎氏は「地盤看板カバンがそろっている時点で、世襲の方は100メートル走なら4、50メートル先からスタートで、世襲じゃないとゼロから。その差はある」と指摘し、世襲議員については「余裕があるから勉強やさまざまな機会を得られやすい。総理総裁になった人も多い。(経験などの)蓄積ができる。いろんな意味でそのメリットはある」と述べた。

 すると安部氏は「それをメリットと言ってはいけない。50メートル先ならボルトでも勝てない。世襲が得する仕組みはよくない」と反論。世襲議員にも当然「優秀な人はいる」ことから、「しっかりルールを決めて上限はここまで、となればそこまで出来る事でベストを尽くして、終わったらスパッと別の仕事をされるという形の方が、社会全体も世襲議員にとってもいい」と当選回数に制限を設けるべきと訴えた。

 田崎氏は「当選回数で区切るのは出来ない」と即反論し、「当選回数を重ねた方が政治家として熟練していい面も出てくる。ベテランになればなるほど、知識経験が増え、アドバイスできる。そのメリットはある」とコメント。一方、安部氏は「それは政治家以外の所で積むべき経験だと思う。世襲に偏りがちになると民主主義である必要がなくなってしまう」と訴えた。

 その後も激論は止まらず、田崎氏は、立憲民主党の泉健太代表へ、引退した伊吹文明氏が意見を述べたことを例に「経験を踏まえて言える人がいる社会も必要」、安部氏は「引退して言われればいい」。

 これにジャーナリストの浜田敬子氏も参戦し、海外では30代40代の政治家も活躍していることから「もっと多様な人がやるべき。経験だけが全てとなると、若い人が参入したい業界にはならない」とコメントした。

 この激論が長引き、ゲストだった歴史学者の本郷和人氏がようやく登場。羽鳥慎一アナが「お待たせしました。ずっと肘ついて待ってましたね。まだオレの出番じゃねえなって」と紹介。本郷氏は「このまま終わっていただければ」とジョーク混じりに自己紹介したほどだった。

 安部氏は放送後、ツイッターで「モーニングショー見てもらってた方には伝わっているとは思うのですが、私のスタンスは世襲議員を完全否定しているわけではなく(実際とても優秀な世襲議員はいます)、彼らをフェアに評価する意味でも当選回数の制限や同一選挙区での連続での出馬を制限するのはどうか、という提案です」とつぶやいていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス