日本文学振興会は１１日、第７０回菊池寛賞に作家の宮部みゆき氏、脚本家の三谷幸喜氏、プロフィギュアスケーターの羽生結弦氏が選ばれたことを発表した。

　羽生氏の受賞理由について「フィギュアスケート男子シングルで五輪２大会連続金メダル、主要国際大会全制覇などの輝かしい記録を達成。本年プロ転向を宣言し、４回転半ジャンプなど、さらに高いステージを目指して挑戦を続ける」とされている。

　菊池寛賞とは、文藝春秋創業者の菊池寛が日本文化の各方面に遺した功績を記念するための賞として創設されたもので、菊池寛にとって生前関係の深かった文学、演劇、映画、新聞、放送、雑誌・出版、および広く文化活動一般の分野においてその年度に最も清新かつ創造的な業績を上げた人・団体、もしくは永年にわたり多大な貢献をした人・団体に贈られる。

　三谷幸喜氏の受賞理由については「大学在学中に劇団『東京サンシャインボーイズ』を旗揚げ、以来４０年にわたり、コメディから『鎌倉殿の１３人』などのシリアスな歴史劇まで舞台、テレビドラマ、映画のすべてで優れた作品を生み出し続けている」。

　他にも信濃毎日新聞社「五色のメビウス」取材班、ＮＨＫ「映像の世紀バタフライエフェクト」も受賞した。