古谷一行さん 急死 昭和~平成のTV彩った名優 忘れられない「金田一耕助」「失楽園」

 古谷一行さん=金田一耕助シリーズ「霧の山荘」(1985年)写真提供TBS
 いしだあゆみ(右)と古谷一行さん=「金曜日の妻たちへ」(1983年)写真提供TBS
 遺作で共演する古谷一行さん(右)と深川麻衣
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 社会現象となった「金曜日の妻たちへ」や「失楽園」など多くの人気ドラマに主演した俳優の古谷一行(ふるや・いっこう、本名かずゆき)さんが8月23日に死去していたことが2日、分かった。78歳。東京都出身。葬儀は遺族の意向により家族のみで行った。後日、「お別れ会」を開く予定。名探偵・金田一耕助を演じた横溝正史シリーズ、女優・木の実ナナと名コンビを見せた「混浴露天風呂連続殺人」シリーズや「オレゴンから愛」などで一時代を築いた。

 あまりにも突然の別れだった。

 所属事務所によると、最近の古谷さんはスポーツジムなどに通いながら、次なる挑戦に向けて、家族の見守りと共にトレーニングに励んでいた。複数の仕事のオファーも来ており、今秋の復帰を目指して、「非常に良い感じ」で体力作りを進めていたという。

 ところが8月下旬、自宅で妻が少し顔色が悪いことに気付き、病院に行って点滴を受けた。通常ならそのまま帰宅するところ、1日入院することになり、そのまま病院で死去した。死因は今のところ不明だといい、所属事務所の担当者は「本当に急でした」と肩を落とした。

 古谷さんは中央大学在学中に俳優座の養成所に入り、1967年に俳優座に入団。69年、映画「新選組」でデビューした。

 脚光を浴びたのは、77年から主演したTBSのドラマ「横溝正史シリーズ」で、日本を代表する名探偵・金田一耕助役を演じた。逆立ちで考えるなど親しみやすい魅力の金田一像を新たに生み出し、2005年まで続く長寿シリーズとなった。

 また、テレビ朝日の土曜ワイド劇場で木の実ナナと名コンビぶりを見せた「混浴露天風呂連続殺人」シリーズは82年から07年まで26作を数える、こちらも長寿シリーズに。木の実とはフジテレビ「オレゴンから愛」も人気シリーズとなった。

 83、85年に主演したTBS「金曜日の妻たちへ」の第1、3作と、97年に主演した「失楽園」は、いずれも不倫を描いて社会現象となり、低音ボイスの渋いダンディーぶりを発揮。「失楽園」は故川島なお美さんとの大胆なラブシーンも大きな話題を呼んだ。

 2011年に肺がんを患って手術を受けたが、克服して仕事に復帰した。20年には急性胃潰瘍で救急搬送されたこともあったが回復していた。

 今年7月下旬には女性週刊誌で「体重20キロ減」を報じられたものの、仕事への意欲は失っていなかったが、21年1月放送のNHK「立花登青春手控え」、同月公開の映画「おもいで写真」を最後に、輝かしいキャリアに幕を下ろすことになった。

 ◆古谷一行(ふるや・いっこう)1944年1月2日生まれ。東京都出身。中央大学在学中に俳優座の養成所に入り67年に入団、数々の舞台で活躍。69年に「新選組」で映画デビュー。テレビでは77年から横溝正史の「金田一耕助シリーズ」で金田一耕助を演じて当たり役に。「混浴露天風呂連続殺人」シリーズ、不倫愛を描いた「金曜日の妻たちへ」「失楽園」などに出演した。長男はDragon Ashのボーカル降谷建志。

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