京都南座 坂東玉三郎が関西で初の「東海道四谷怪談」凄惨さと悲しみ渦巻く

 「坂東玉三郎 特別公演」(~28日)が京都・南座で上演されている。「東海道四谷怪談」と「元禄花見踊」の2本立て。昨年9月に東京・歌舞伎座で38年ぶりにお岩を演じ話題となったが、関西では今回が初上演となった。

 玉三郎のお岩は、母の子を思う愛が貫かれ、産後の肥立ちが悪く体調が悪い様がひしひしと伝わる。毒を盛られ、顔が醜くただれてからの鏡をのぞき込む様子に、女の情念が強く出ている。髪をすくと、その髪がごっそり抜け落ちる有名な場面では、凄惨さとともに悲しみが伝わってくる。細かい所作にも思わずうならされる。

 歌舞伎の色悪の代表のひとつ、お岩の夫・民谷伊右衛門役は片岡愛之助。極悪非道な役を、緻密な心理で組み立て、人間味あふれる伊右衛門となった。

 また新派の喜多村緑郎、河合雪之丞も歌舞伎の舞台に里帰り出演。芝居をもり立てた。

 2幕の「元禄花見踊」は、がらりと趣が変わり、華やかな舞台に。気品は保ちながら、宝塚の日本物のショーを見るような、理屈抜きに楽しめる作品。人間の業を描いた「四谷怪談」と、絶妙の組み合わせとなった。

 他に片岡松之助、中村歌女之丞、上村吉弥、上村吉太朗らが出演している。

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