宝塚 月組大劇場公演6日遅れの初日 トップ月城かなと「1公演1公演を大切に」
宝塚歌劇月組公演「グレート・ギャツビー」が22日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。本来、16日が初日だったが、公演関係者から新型コロナウイルス陽性が確認されたことから21日までの公演が中止となっていた。
6日遅れの初日に会場のファンは待ちかねたかのような大きな拍手が巻き起こった。そんなファンに応えるかのように、月城を中心に熱を帯びた舞台が繰り広げられた。
同作は20世紀のアメリカ文学を代表するF・スコット・フィッツジェラルドの代表作。1991年に雪組で「華麗なるギャツビー」のタイトルで上演され、今回31年ぶりに、大劇場公演1本立てとして上演された。狂乱の時代と言われる1920年代を舞台に、見果てぬ夢を追い求めたギャツビーを、月城はたたずまいも美しく、繊細に演じ上げた。
終演後、月城は「初日が遅れましたこと、申し訳ありません。お待たせした分、月組生一同、やる気に満ち満ちております」と笑顔であいさつ。「何があるかわからない状況ですが、1公演1公演を大切に、公演をやれる幸せを胸に千秋楽までまいります」と気を引き締めた。
さらに「この歴史ある作品と言うことで、昨晩は緊張で寝られず、気付いたら朝日が昇っておりました」と苦笑い。作品のテーマソング「朝日の昇る前に」そのままに、気持ちが高ぶっていたことも明かした。
宝塚大劇場は8月22日まで。東京宝塚劇場は9月10日~10月9日。