仲邑菫二段 史上最年少タイトルならず 女流最強戦決勝で牛栄子四段に敗れる
囲碁の中学生棋士、仲邑菫二段が17日、滋賀県東近江市で打たれた第7回扇興杯女流最強戦の決勝で、牛栄子四段と対局。牛四段が仲邑二段に勝利し、初タイトルを獲得した。
史上最年少の13歳4カ月、さらには囲碁界初の中学生棋士によるタイトル獲得に挑戦した仲邑二段はあと一歩及ばず、快挙達成はお預けとなった。
序盤から安定した打ち回しで徐々に優勢に持ち込み、初タイトルが目前にまで迫った。しかし、終盤に逆転を許し、流れを引き戻せないまま、押し切られた。終局後、仲邑二段は「本局はヨセ(終盤)がまずかったです」と言葉を絞り出すのがやっとで、敗戦のショックを隠しきれないようすだった。
女流タイトルの史上最年少記録は、藤沢里菜二段(当時)が2014年に「会津中央病院・女流立葵杯」を制した15歳9カ月。それを大幅に更新する13歳4カ月でのタイトル獲得が期待された今大会。記録更新に対するプレッシャーについて「特に感じなかった」と話しながらも、「今回の負けを引きずらずに、次を頑張りたいです」と時折目元を拭いながら語った。
