芥川賞候補、初の全員女性 5作ノミネート 選考会7月20日

 第167回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が16日、発表された。芥川賞はいずれも女性の5作がノミネートされた。1935年に創設され、純文学の登竜門とされる芥川賞の候補者が全員女性なのは初めて。エンターテインメント小説が対象の直木賞は、2019年に初めて候補者全員が女性となっていた。

 芥川賞の受賞者は、1990年代は男性14人に対して女性は8人だったが、2010年代以降は男性15人、女性16人と比率が逆転している。

 今回、「ギフテッド」で芥川賞に初めてノミネートされた鈴木涼美さん(38)は、所属事務所の公式サイトによると、04年にAVデビューし、09~14年に日本経済新聞社に記者として勤務した経歴を持つ。13年の初の著書「『AV女優』の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか」で注目され、論客としても知られる。

 選考会は7月20日に都内で開かれる。

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