尚玄、海外でチャンスを獲得「義足のボクサー」に自身を重ねる
映画「義足のボクサー GENSAN PUNCH」(6月10日公開)のスポーツ紙囲み取材が12日、大阪市内で行われた。
義足のために日本でプロボクサーの夢を絶たれた男が、フィリピンでプロを目指した実話を基にした物語。主役の津山尚生を演じた俳優・尚玄(43)は、モデルとなった土山直純さんとは10年来の仲で、その生きざまを「いつか映画にしたい」と企画を立ち上げた。フィリピンの名匠ブリランテ・メンドーサ監督を口説き落として完成した。
土山さんには役作りで協力してもらい、紹介された義足の陸上選手からは日常生活での細かいアドバイスを受けた。また、普段から右ひざをなでる癖をつけたり、右靴のかかと部分にペットボトルのフタを入れたりして過ごしたという。
自身も沖縄出身で日本人離れしたルックスから日本では役に恵まれず、30歳の時に渡米して海外でチャンスをつかんだ経歴を持つ。重なる部分があるようで、「ボクシングが題材ですが、ヒューマンドラマだと思っています。みんなに見てもらいたい」とアピールした。
