ゼレンスキー大統領 ナチスと重ねロシア批判 ウクライナ国民を鼓舞「再び勝利する」
ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、ビデオメッセージを発表し、ロシア軍を念頭に「一片の土地も与えない」と述べた。
欧州が第2次大戦の終戦記念日とする8日に発表したメッセージでは、ロシアの侵攻について「第2次大戦から数十年過ぎ、闇がウクライナに再来した。制服や標語は異なるが、血塗られたナチズムがウクライナで再建された」と非難。「わが軍や市民はナチスに打ち勝った人々の子孫。再び勝利する」と国民を鼓舞した。
Tシャツ姿で首都キーウ近郊の破壊された集合住宅を背に立ち、ロシアの攻撃で「2万人が殺された」と言及。南東部マリウポリなどの惨状を、ナチス・ドイツが侵攻した欧州各国の姿と重ねた。
