女優の橋本環奈と上白石萌音が、５日にＮＨＫ総合で放送された「ふたりのディスタンス　千と千尋の神隠しスペシャル」に出演し、互いへの思いを語った。２人は舞台「千と千尋の神隠し」でＷキャストで主人公・千尋を演じている。番組は、２人の稽古の様子に密着した。

　２人は当初、ほぼ面識がなかったが、稽古を通して距離を縮めた。橋本は「びっくりするくらい性格が真逆」と説明。社交的で話したがりな橋本に対して人見知りで聞き上手な上白石。橋本は舞台初出演だが、上白石は舞台経験が豊富だ。

　しかし、徐々に距離を詰め、自然と敬語も消えた。橋本は「嫌われることを恐れてない」と自己評価。上白石は「ため口になるタイミングも気づかないぐらい自然。ありがたかったです」と橋本のコミュ強ぶりに感謝した。

　理詰めで努力家タイプの上白石と、天才肌の橋本はまるで「ガラスの仮面」の姫川亜弓と北島マヤのよう。橋本は「最初の頃は、こんなに打ち砕けるとは思わなかった」と関係の変化に驚いた。上白石に対しては「萌音ちゃんは自分に対して完璧を求めるのはすごくいいことだと思うんですけど、寄せ付けないオーラがあったんです」と近づきがたい雰囲気に疑問を感じていたと告白。しかし、芝居に対する真摯（しんし）な向き合い方に敬意を抱くようになったという。「戦友って感じです」と強い思いを語った。

　上白石は「まったく裏表がない。思ったこと全部言ってくれる。思ってないことは言わないし、すごく信じられる人だなと思います」と説明。ライバルではなく、運命を共にする仲間と感じていることを明かしていた。

　上白石は同日、自身のインスタグラムに稽古場での橋本の画像を掲載。「写真は私の席から見た環奈ちゃん。休憩中、黙々と折り紙に勤しんでおられました。なつかしい愛おしい」と愛情たっぷりだった。