「報道特集」金平茂紀氏 核シェア語る安倍氏に「恥ずかしさ考えて」

 ジャーナリストの金平茂紀氏が7日、TBS系「報道特集」に出演し、安倍晋三元首相が「核シェアリング」を議論すべきと主張していることについて「恥ずかしさを考えて」と苦言を呈した。

 日本の防衛費の増額や「核シェアリング」についての特集。金平氏は青山学院大学の羽場久美子名誉教授にインタビューし「軍事力の拡大が戦争を招く。ロシアが(ウクライナに)侵攻した背景にNATOの拡大と武器の大量供与があった。それが国境線に緊張を生み、ロシアが挑発されて愚かな行動を取った」という言葉を紹介した。日本が軍事力を拡大することはロシア側から見ると脅威が拡大することになり、ウクライナと同じように緊張が高まると説明した。

 金平氏は、自民党国防部会長の宮沢博行衆院議員が敵基地攻撃能力について「相手方国民のみなさんの命を奪うような能力ではありません」という言葉を引用。「『軍事施設だけを狙って民間人に被害はない』って、ロシアのプーチン政権の言い分と同じじゃないかとぼくは思いました」と批判した。

 さらに「核シェアリング」についても、核を使用する権利は核保有国にしかないと説明。「『共同運用』って言い方があらかじめ破綻してる」と指摘した。続けて「これを被爆国である日本の元総理がですね、率先して口にするということの恥ずかしさっていうものを考えていただきたいと思います」と眉間にしわを寄せ、嫌悪感を示しながら語った。

 安倍氏は核シェアリングについて「議論していくことをタブー視してはならない」と主張。一方で「被爆国として核を廃絶するという目標に向かって進んでいくことは大切」と自身のスタンスを示している。また、ウクライナは武器供与を受ける以前、1994年に自国内の核兵器を放棄し、ロシア国内に移した過去がある。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス