橋下徹氏 自民・新藤氏に「戦争指導する立場」も「私たちはそんなことやらない」

 前大阪市長の橋下徹氏が10日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演。自民党政調会長代理の新藤義孝氏と立憲民主党の小川淳也衆院議員とロシアのウクライナ侵攻について討論した。

 橋下氏は冒頭、「僕はロシアがウクライナに侵攻した2月24日の前から、民間人はとにかく退避だ、安全なところに逃げてもらいたいと言うと、多くの国会議員や、僕や小川さんの世代の国際法や安全保障の学者から『逃げるなんて何事だ。国を売るのか』という声がうわーっと吹き出て、全市民による抵抗だ、戦うしかないんだという声がうわっと出てきた。僕は戦闘員には敬意を表して戦ってもらわないといけないけど、非戦闘員はできる限り安全なところに逃げるのが鉄則と思う」とマリウポリやブチャ、イルピンという町を例にあげて主張。「自分たちの軍事力を把握して、即時に避難していれば、命を救えたんじゃないか」と話した。

 その上で、新藤氏と小川氏に「戦争指導する立場に立たれるんでね、非戦闘員の避難を念頭に置いた上で、一般市民の被害だけは絶対にかぶらせない。その戦争指導を心がけていただきたい」と要望した。

 これに対して、新藤氏は「まず第一に、ウクライナはロシアと戦争するなんて言っていない。戦争っていう人いるけど、ロシアは宣戦布告していない。勝手に傍若無人で野蛮なことをやっているだけ。けしからんのはロシア。早く自分の国に戻れと声を出すことが重要」「なぜ自分の国をわざわざ出ないといけない?とウクライナの人が思うのは当然。一方で危険が及ぶのでできるだけ回避しなさいと国や自治体が指示を出すのは当然のこと」と指摘した。

 続けて「戦争指導する立場だっておっしゃったけど、私たちはそんなことはやりませんよ。そうでなくて国を守るための対策、対応をしていく」と反論した。

 橋下氏はそれを受けて「ロシアが悪い、ロシアの蛮行が許されないのは当然で、すぐに撤退するのは当たり前ですけど、声を上げるだけでは撤退できないので、そこに戦闘が起こると思う」と話した。

 新藤氏はそれでも「勝手に相手が入ってきている。これを話し合いにしようとしてもなかなか難しい。ロシアが出て行かざるを得ない状態にするために、ウクライナの人が頑張っている。あわせて世界が何をできるか。直接的な戦闘に入っていけば、第三次世界大戦になる。ロシアは他国が手を出せないだろうと高をくくってこういうことをやっている。ならばロシアをどうやって締め上げて、ロシア自体にプレッシャーをかけていくことは非常に大事」と語りかけた。

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