宝塚雪組 痛快娯楽時代劇開幕 彩風咲奈「最後まで駆け抜けます」

「夢介千両みやげ」のトップスター彩風咲奈とトップ娘役・朝月希和=宝塚大劇場
「Sensational!」でダイナミックなダンスを見せるトップスター彩風咲奈(中央)=宝塚大劇場
「Sensational!」で息の合ったなダンスを披露するトップスター彩風咲奈(左)とトップ娘役・朝月希和=宝塚大劇場
3枚

 宝塚歌劇雪組公演「夢介千両みやげ/Sensational!」が19日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。

 「夢介-」は「桃太郎侍」の原作者・山手樹一郎の代表作。痛快娯楽時代劇で、トップスター彩風咲奈演じる気は優しくて力持ち、善意の塊でアンパンマンのような夢介と、トップ娘役・朝月希和演じる女すりのお銀を中心に個性的な江戸の町の面々を描いた作品。彩風のストレートな演技が、朴訥ながら女性からモテモテの夢介に真実味を持たせた。18日に行われたゲネプロでは「最後まで元気に駆け抜けたいと思います」と語っていた。

 朝月もキップのいい悪女から、夢介一途に変化する女心を丁寧に演じ、熱演した。すみレコードギリギリのセリフもあるものの、決して下品にはならず、ハートフルな作品に仕上がった。

 朝美絢も夢介とは対照的なナンパな放蕩息子を演じたが、どこか憎めない。自らの格好良さをアピールするが、それも納得の美しさだった。宙組から組替えになった和希そらも今作品から出演。トップの彩風、朝美とのバランスもよく、芝居では17歳のスリを違和感なく演じたかと思うと、ショーでは男役の色気があふれ出すなど、三拍子そろった実力派ぶりをいかんなく発揮した。若手スターの筆頭・縣千も遊び人の金さん役で、勢いの良さを印象づけた。

 またこの作品で退団するスターの綾凰華も芝居、ショー共に見せ場があり、サヨナラにふさわしい舞台となった。

 4月18日まで。東京宝塚劇場は5月7日から6月12日。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス