宝塚音楽学校のwithコロナ 異例尽くしの108期 史上初のバウ卒業式

 タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校108期生卒業式が14日、兵庫・宝塚バウホールで行われ、38人が学び舎を巣立った。

 2020年に初のネットのみでの合格発表となった108期生は、まさにwithコロナでの音楽学校生活となった。2カ月遅れの6月に行われた入学式は、換気や密を考慮し大劇場ロビーを利用。遅れた授業を取り戻すべく、夏休みの一部も授業に当ててきた。

 例年、行われてきた募金活動やすみれ売りのイベントもなく、修学旅行も県内に1泊2日。文化祭も2週間遅れでの実施に。今回の卒業式の、大劇場では宙組公演が行われているため、史上初のバウホールでの卒業式典となった。

 首席の岩永佳那子さんは「宝塚音楽学校では新型コロナウィルス感染症防止対策を整えていただける環境にあり、毎日授業を受けさせていただきました」と対策に感謝した。成績上位の岡原ゆづきさんは「私達は入学前から新型コロナウィルスに悩まされてまいりましたが、この状況下であったからこそ、周りの方々に支えていただいていることや、好きな事に思い切り打ち込める幸せを強く感じることができたのだと思います」と述懐した。

 山本菜南子さんも「行事が無くなる、変更になるなど、日々大変な事も多くありましたが、先生方の温かいご指導と同期の絆で、前向きに有意義で貴重な音楽学校生活をおくることができました」と変更続きだった行事にもめげることなく前向きだったことを明かした。また岡村美佑さんは「一日一日が決して当たり前ではないのだと感じた一年間でした」と振り返っていた。

 108期生は、15日に歌劇団に入団。4月23日に初日を迎える宝塚大劇場星組公演「めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人-/Gran Cantante!!」(~5月30日)で初舞台を踏む。

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