ウクライナ西部の要衝リビウ 基地にミサイル30発以上 混乱拡大の恐れも
ウクライナ軍当局は13日、同国西部の要衝リビウの北西にある基地がロシアの攻撃を受けたと明らかにした。ウクライナのメディアが伝えた。リビウの当局者は攻撃で9人が死亡、57人が負傷したと明らかにした。ミサイル30発以上が撃ち込まれたという。
ポーランド国境まで約60キロと近いリビウはこれまで攻撃がなかったため、激しい攻撃を受ける東部など各地から避難民が集まり、物資供給の拠点にもなってきた。攻撃が激しくなれば、市民の避難がいっそう困難になり、混乱が拡大する恐れもある。
リビウ北西の基地は、北大西洋条約機構(NATO)軍などとの訓練が行われる施設という。レズニコフ国防相は13日、NATOや欧州連合(EU)の加盟国との国境付近で外国顧問団の拠点を狙った「新たなテロ攻撃」だと強調した。
リビウでは13日早朝(日本時間同日午後)、爆発音が響き、住民は爆発音で「建物が揺れるのを感じた」と証言した。
