「ワリエワのためでなく大人の事情」疑惑渦中での出場に識者IOC批判「すべて言い訳」
18日のフジテレビ系「バイキングMORE」では、北京五輪フィギュア女子でROC(ロシア五輪委員会)のカミラ・ワリエワ選手がドーピング疑惑の渦中で行われた17日のフリーでミスを連発、4位に沈んだことを特集した。
ワリエワは演技後にコーチから激しく叱責されるなど、いたたまれない展開となり、出場判断をめぐり批判が巻き起こっている。
番組に出演したスポーツライターの小林信也氏は、「全部、言い訳ですから。IOCを含めて」とバッサリ。「バッハさんは、『ワリエワは今大会、もっとも注目の存在の一人』と話していた。だけど、ROCですから、危険があるわけです。それをWADA(世界アンチドーピング機関)に『大丈夫ね?チェックしているね?』『いや、まだ検査結果が…』『何やってんだ』という話ですよ。『もし疑惑が出たら、何とか五輪までに解明しろよ』と言わなきゃいけないのに、みんなが延ばして、延ばして」と経緯を説明。その真意として「みんなが(ワリエワを五輪に)出したかった。これ、大人の事情ですよ。彼女のためにじゃない。自分たちのために、彼女を出したかった結果が、こんな結果になった」と断罪。疑惑の決着がつく前にワリエワを出場させたことを「最も残酷な選択となった」と語った。