東啓介“三刀流目”指す ミュージカル界の「次世代ニュープリンス」映像の世界でも存在感

 ドラマ「ファイトソング」で好演を見せる東啓介(撮影・西岡正)
 高身長を生かしたダンスや演技で抜群の存在感を放つ
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 ミュージカル界の「次世代ニュープリンス」と呼ばれている俳優の東啓介(26)が、映像の世界でも存在感を放っている。現在放送中のTBS系ドラマ「ファイトソング」(火曜、後10・00)では“クズキャラ”を好演中で、8日の第5話放送終了後には、ツイッターで「東啓介」がトレンド入りするなど大きな話題に。舞台、ミュージカルの枠を飛び越え、さらなる飛躍を期す思いに迫った。

 「ファイトソング」では、元バンド仲間の芦田(間宮祥太朗)にお金をせびりながらも、どこか憎めない“クズキャラ”烏丸薫役を熱演している。8日放送回では、花枝(清原果耶)に恋心を抱く芦田に親身になって寄り添う姿や、烏丸の知られざる過去が描かれ、ツイッターで「東啓介」がトレンド入りするなど注目を集めた。

 ミュージカルや舞台を主戦場とするが、昨年1月期の日本テレビ系ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」で連ドラ初出演を果たして以降、TBS系連続ドラマ「つまり好きって言いたいんだけど」などへの出演が続き、確かな足跡を残している。今作への出演に「1月期の大事な枠ですし、ステキなキャストの方々とこの作品に携われるのがスゴいうれしかったですね」と喜びを語った。

 当初は、舞台と映像における表現方法の差異に苦戦していたものの、間宮をはじめとする共演者たちが放つ現場レベルの空気を感じ取ることによって、演技について考え込むことは少なくなっていたという。「何てみなさん自然なんだろう、楽しく演じているんだろうと。今もそうですけど、現場を見て学ぶ。その場でしか生まれない関係性を作れるようになってきたかな」と自信をにじませる。

 ミュージカルでは、深みのある歌声と共に、190センチの高身長を生かしたダンスや演技で抜群の存在感を放つ。しかし、東にとって身長はかつてコンプレックスだった。「相手役の女性とのバランス、カメラの画角に収まりづらかったりする」との理由から、映像作品は敬遠していたという。そんな東の殻を破ったのは「ウチの娘は-」で脚本を務めた北川悦吏子氏からかけられた言葉だった。「『身長が高いのは使い様だから』と言ってくださった。そこから、身長にとらわれることなく映像に挑戦していく決意が生まれましたね」と振り返る。

 異分野で活躍する同世代の活躍も刺激に。昨年、米大リーグでア・リーグMVPを受賞したエンゼルス・大谷翔平投手(27)の成績は日々、リアルタイムでチェックしていたといい「アニメと同じことを生身の人間が成し遂げている。まさに“両刀”のヒーローですよね。めちゃめちゃ力をもらってます」と声を弾ませる。

 30歳までに帝国劇場に立つというデビュー当時の目標は、24歳にして実現させた。今後の目標を尋ねると「ドラマに出演したことで新しい道が開けた。音楽活動もやってみたいし、もっと映像、舞台、ミュージカルにも関わることで自分が必要とされるような人材になっていきたい」。

 コロナ禍がきっかけで始めたインスタライブでは、作詞作曲を手がけたオリジナル曲や、カバー曲を披露。ファンからはCDデビューを願う声が寄せられている。「菅田将暉さんのような活動ができたら本望ですかね」と、将来的には歌手デビューも見据える。

 共演者や同世代からの刺激を原動力に、映像、舞台、音楽の分野において躍動する“三刀流”東啓介の誕生が待ち遠しい。

 ◆東啓介(ひがし・けいすけ)1995年7月14日生まれ、東京都出身。13年、所属するワタナベエンターテインメント主催のオーディションをきっかけに芸能界入り。同年、ミュージカル「テニスの王子様2ndシーズン」で俳優デビュー。以降、舞台「刀剣乱舞」、「弱虫ペダル」、ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」など数多くの舞台やミュージカルに出演。身長190センチ。特技はピアノ、書道(6段)。趣味はカメラ。

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