毎日放送社長 橋下・松井・吉村氏出演の元日特番に対し調査チーム 社内外から「公平性欠く」と指摘受け

 毎日放送(MBS)の社長会見が19日、大阪市北区の同局からオンラインで開催された。虫明洋一社長は、同局で1月1日に放送された特別番組「東野&吉田のほっとけない人」について、社内の調査チームを発足することを明かした。

 同番組には、レギュラーゲストの橋下徹氏、松井一郎大阪市長、吉村洋文大阪府知事が3人で登場。「文通費(文書通信交通滞在費)問題」、「2021年衆院選の評価」、「岸田政権の評価」などについて、それぞれの考えを述べた。

 これについて、会見で取材側から「政治的な話。企画の意図や、放送法に照らして社内で審議されなかったのか」と質問が飛んだ。これに対し、虫明社長は「定期的にやっている単発番組で、ここまでで8回のオンエアがあります。橋下さんは6回、レギュラーゲストで出演されている」と前置きし、基本的にはMCの東野幸治、吉田敬が「興味をもった人の話を聞くという番組」と説明。「意図としては、2人が誰と話をしたいかが原点」とした。

 同社では毎月、番組の審議会を開いているとし、先週、11月放送分の審議が行われた際に、委員からも「3人を出している状況に厳しめのご意見がございました」と明かした。「視聴者センターにも20件ほど、3人の起用に不満、ご指摘の声をいただいている」とし、「当然ながら放送である以上、不偏不党とか、政治的な中立をというご意見をいただいたいま、会社で私、専務を筆頭に、どうしてこの番組がこういった形の放送に至ったのか、検証するために調査チームを発足しました」と明かした。

 同社長は「きちんと調査した上でお話したい。作り手の思いもあるが、見る人の思いは必ずしも一致するものではない。公平性を欠くという意見が出ていることは非常に残念」とし、「3月の審議会では報告するようにと命じている」と、今後の方向性を示した。

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