荒木とよひさ氏「自分の作品でジーンと来てバカみたい」 初演出舞台開幕に感慨

 舞台初日を迎えた(左から)堀田眞三、川上麻衣子、荒木とよひさ氏、永島敏行、伊崎央登、中村ゆうじ
 演出を手掛けた舞台が初日を迎えた荒木とよひさ氏
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 作詞家の荒木とよひさ氏(78)が9日、東京・文化放送メディアプラスホールで、初めて本格的に演出を手掛けた舞台「いつかA列車に乗って」の初日を迎え、会見を行った。

 さまざまな「人生の忘れ物」を持ってジャズバーを訪れる客たちの、人生模様を描く物語。監督した同名映画(03年)があり、「いつか舞台にしてみたい思いがあったけど、最初は難しいなと。いいキャスティングでいい仕上がりになって、最後は自分の作品でジーンと来てバカみたい」と自画自賛した。

 演出家としてのやりがいを「舞台は生で取り返しがつかず、途中下車できない。(キャストら)10何人とずっといるので、クラブ活動のよう」と説明。来年は芸能活動60周年の節目を迎えるが「やり残したことはいっぱい。映画も撮りたい、舞台も作りたい、歌も書きたい」と意欲的だ。

 主演の永島敏行(65)は「詩人なので、ほんのちょっとした語尾で人物が生きてくる」と“本業”を生かした演出に感服していた。

 11日まで。大阪公演は15~17日。

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