キャスターの辛坊治郎氏が９日、２０１０年３月２９日の放送開始から３０００回を迎えた読売テレビ「朝生ワイド　す・またん！」にゲスト出演した。番組スタート時からフリーアナウンサーの森たけしとダブルＭＣを務めていた辛坊氏は、森の手で記念のくす玉が割られると「３０００回もやってんの。あんたら、アホちゃう？」と笑いながら発した。

　ニュースコーナーでは、前日に日本の民間人で初めて国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）滞在することになったファッション通販サイト「ＺＯＺＯ」創業者で実業家の前澤友作氏について言及。「ロケットは失敗も多く、宇宙への旅は（自身が挑戦した）ヨットでの太平洋横断と比較にならないくらいリスクが高い」と経験と照らし合わせつつ解説した。

　野村明大解説委員から「宇宙には行きたいですか？」と問われると、「（一人）５０億円くらいかかるんでしょ？宝くじの１等を１０回くらい当てたら行ってもいいかな」と回答。前澤氏が『宇宙でやってほしい１００のこと』を実施し、ＹｏｕＴｕｂｅで配信することについて「この手のはすごく（再生回数が）回るんだ。僕のヨットの横断の時の映像も１０６万回とか」と告白。「それくらい回ると、いくらお金が入ってくるんですか？」という問いには「世の中には言えることと言えないことがある」と煙に巻いた。

　また、国内４例目が確認された新型コロナウイルスのオミクロン株については「感染力が高く、これからどんどん日本にも入ってくるだろう。これは仕方ない。ただ毒性は低いのではないか。弱毒化は多くのウイルスがたどってきた道だ」と見解を示した。

　３０００回のうち、２６６９回目の出演となった森アナは「その回数ぶん早起きしてると思うと悲しくなりますね。夜も飲みに行きたいけど節制してますからね。でも元気です」とコメント。

　辛坊氏は「（久々の出演で）早起きがこんなに辛いとは思わなかった。よく頑張ってるなぁ、みんな、と思うね。僕が就職の時、読売テレビを選んだ最大の理由は始業時間が１０時と遅かったから。なのに入って最初に担当したのが『ズームイン！！朝！』。そしてサラリーマン生活の最後に朝３時起きの『す・またん！』を担当することになろうとはね。人間悪いことできないな、と。番組タイトルが『す・またん！』と聞いたときはこんなふざけたタイトルの番組、１年で終わるだろうと思ったけど、意外と終わんない」と振り返った。

　「今後もご要望がある限り頑張りたいですね」という森アナに対し、辛坊氏は「体が資本だから、まずは体を鍛えたほうがいいね。筋トレをしっかりやって頑張ってくれ！」と激励した。