円丈さん訃報に桂文枝も悲痛「旋風巻き起こした」、春風亭昇太「まさに創作落語の革命」

 自作の新作落語を数多く手掛けて人気を博した落語家の三遊亭円丈(さんゆうてい・えんじょう、本名大角弘=おおすみ・ひろし)さんが11月30日午後3時5分、心不全のため都内の病院で死去していたことが5日、分かった。

 新作(創作)落語の第一人者、円丈さんを、やはり新作落語で名高い桂文枝(78)と春風亭昇太(61)が悼んだ。

 文枝は円丈さんの「グリコ少年」を聞いたのが81年に大阪で「創作落語の会」を始めるきっかけだったと証言。「東西に円丈旋風を巻き起こし」と当時の人気を振り返り、「それまでの新作落語にはない全く新しいタイプの落語で、落語はこんなこともできるんやとテレビの司会と古典落語のはざまで悩んでいた私に、大きな刺激と風穴を開けてくださいました」と感謝した。

 円丈さんとは「何度も共演し新しい落語についても話し合いました」といい、「いつも恥ずかしそうにボソボソっとお話しながら、何を聞いても常に的を得た解答をいただきました」と人柄を回想。「功績は計り知れないほど大きなものがある」とたたえた。

 昇太は「学生の頃、円丈師匠の創作落語に触れて、面白さに夢中になって聞きに行き、私が落語家になるきっかけにもなりました」と明かし、「斬新な設定とストーリー展開は、それまでの落語とは一線を画すまさに創作落語の革命」だとその衝撃を説明。

 「創作落語に挑んでいる全ての落語家はその影響を受けていると言っても過言ではありません」、「創作落語の象徴的存在」とたたえ、「一歩でも近づけるように円丈チルドレンの一人として努力したい」と誓った。

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