中国テニス選手「無事」動画投稿の編集長 疑念に反発「事実はいくつあっても機能しません」

 中国共産党の最高指導部メンバーだった張高麗元副主将に性的関係を強要されたと告白した後、安否不明となっている女子テニスダブルス元世界ランク1位の彭帥(Peng Shuai)について、現在の動画をツイッターに投稿した中国共産党機関紙系「環球時報」の胡錫進編集長は22日、ツイッターで「彭帥の安全を本当に気に掛けている人にとって、最近の彼女の姿は心配を取り除くのに十分です。しかし、中国のシステムを攻撃し、北京冬季五輪のボイコットを目指す人々にとって、事実はいくつあっても機能しません」と、消えぬ世界からの疑念の声に反発した。

 21日になり、胡編集長ら中国メディア関係者らが次々と彭帥の「無事」を強調する動画が公開。また、この日、国際オリンピック委員会(IOC)はトーマス・バッハ会長が彭帥と30分間のテレビ電話の通話を行い、無事を確認したと声明を発表した。

 ただ、“肉声”が聞かれないことなどから完全な疑念払拭に至っていない。英ガーディアンなどによると、IOCの声明を受けて、中国市場からの撤退も示唆しているWTA(女子テニス協会)は、「彭帥の姿をみれたのは良かったが、検閲や強制なしでコミュニケーションできるかという点について、WTAの懸念を払拭したりするものではない」と、声明を発表した。

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