元宝塚トップ大浦みずきさん12回目の命日 東西でオマージュ公演

 元花組トップスター・大浦みずきさんが2009年11月14日に53歳の若さで他界して、12回目の命日を迎えた。現在上演中の宝塚大劇場花組公演のショー「The Fascination!」と、東京国際フォーラム ホールCでのOGトップスターによる「宝塚歌劇 花組・月組100周年記念公演Greatest Moment」では、それぞれオマージュ場面が設けられている。

 大浦さんは、童謡「サッちゃん」の作詞で知られる故阪田寛夫氏の次女として1956年に誕生。74年に入団後はダンスの名手として鳴らし「宝塚のフレッド・アステア」と称された。87年に膝の半月板損傷・手術で長期休演したが、懸命のリハビリで復帰。88年に花組トップに就任、91年に退団した。92年のニューヨーク公演では、卒業生ながら主演の形で参加。当時を知るファンは「なーちゃん(大浦さんの愛称)のダンスは、大劇場の広い舞台を一人で埋められ、一挙手一投足に色気があった」と語る。

 宝塚歌劇団に花組・月組が誕生したのが1921年。上演中の花組のショーには「花組誕生100周年 そして未来へ」の副題が付く。名場面のひとつとして、大浦さんのトップ時代の「フォーエバー!タカラヅカ」(88年)をオマージュ。舞台いっぱいに広がる大きなピアノの上で、鍵盤をイメージした白黒の衣装でラインダンスを披露。さらにトップコンビの柚香光と星風まどかが息のあったピアノファンタジーを華麗に踊った。

 OG公演「-Moment」では大浦さんが退団後、精力的に取り組んだタンゴで共演したタンゴ楽団「アストロリコ四重奏」が出演。タンゴの名曲を歴代トップが歌い踊っている。

 また大浦さんが2番手時代、高汐巴主演で上演された「テンダーグリーン」の主題歌「心の翼」は現在も宝塚のイベントでも歌い継がれている名曲。大浦さんのお別れ会でも高汐、安寿ミラ、真矢ミキらが献歌している。そんな「心の翼」は花組とOG公演ともに、見事なハーモニーを響かせている。

 花組「元禄バロックロック/The Fascination!」は12月13日まで。東京宝塚公演は1月2日~2月6日。OG公演「Greatest Moment」は22日まで。

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