バス内熱中症死の福岡の保育園 日常的虐待と認定 複数の園児に体罰や暴言

 福岡県中間市で7月、送迎バスに倉掛冬生ちゃん(5)が置き去りにされ、熱中症死する事件が起きた双葉保育園を特別監査していた県と市は21日、9月に辞任した女性前園長や職員が複数の園児に体罰や暴言といった虐待を日常的に行っていたと認定し、園側に2度目の改善勧告をした。11月22日までに虐待が起きた原因の検証と再発防止策をまとめるよう求めた。

 県や市によると、2019年から21年にかけ、複数の職員が園児を拳でたたいたほか、腕を強く引っ張るなどの行為や「好かん」「ばか」といった暴言を繰り返していた。トイレに長時間放置したり、冬生ちゃん死亡後も別の園児の足を取って逆さに持ち上げたりしたことを確認した。

 特別監査前、特定の職員が虐待の事実を証言しないよう他の職員に依頼していたことも認めた。関係者によると、虐待行為をした職員には女性前園長が含まれている。

 園側の代理人弁護士は21日、福岡市内で記者会見し「認定された行為はほとんどが初めて聞く内容だ」と述べ、再調査を検討する考えを示した。

 事件は7月29日に発生。冬生ちゃんは約9時間にわたり、バス内に置き去りにされた。前園長が1人でバスを運転。園は家族に出欠確認をしていなかった。

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