柳家小三治さん死去 もう薬を飲まなくてもいい【落語協会会長コメント全文】

 落語家で人間国宝の柳家小三治さんが7日午後8時、心不全のため亡くなっていたことが、10日、分かった。81歳。所属の落語協会が公式ホームページなどで発表した。

 小三治さんの遺志により、葬儀は密葬の形で執り行われた。お別れの会などは予定していないという。落語協会会長・柳亭市馬のコメント全文は以下の通り。

  ◆  ◆

 つい最近まで、元気に高座に上がっている、と聞いていたので突然の訃報に接し只々、呆然とするだけです。落語史に、大きな区切りの線が引かれたのは、確かです。何事にも迎合することを嫌い、派手を好まず、極めて芸人らしからぬ、孤高の噺家でした。

 個人的には、師匠先代小さん亡き後、芸について口やかましい事を言ってくれるのは、小三治師匠だけだったので、いよいよ心細く、寂しくなりますが、「もうあんなに沢山、薬を飲まなくてもいいんだな。」と思うと、少しだけほっとします。

 小三治師匠、長い間、お疲れさまでした。本当にくたびれましたねぇ。どうかゆっくり、お休み下さい。有難うございました。

一般社団法人 落語協会

会長 柳亭市馬

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