眞子さま「複雑性PTSD」公表 長期に渡る誹謗中傷で「人生壊される恐怖感」

 宮内庁は1日、秋篠宮家の長女眞子さま(29)が大学時代の同級生小室圭さん(29)と26日に結婚されると発表した。婚姻届を提出後、同日に2人で記者会見し心境を説明する。眞子さまは皇籍離脱して民間人となり、小室さんが生活拠点を置く米国で共に暮らす予定。宮内庁は眞子さまが「複雑性心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と診断されたと明らかにした。眞子さまはこの状況がこれ以上続く状況には耐えられなくなったため、秋篠宮ご夫妻がその気持ちを尊重。天皇、皇后両陛下にお伺いを立て、日程が決まった。

 眞子さまの症状を診断した秋山剛・元NTT東日本関東病院精神神経科部長の説明文によると、PTSDは「結婚に関する自身と家族、相手とその家族に対する誹謗(ひぼう)中傷と感じられる出来事を長期にわたり反復的に体験した結果」発症した。

 「18~19年ごろから、誹謗中傷を正すことが難しく、状況を変えることが困難という無力さや、自分たちの人間としての尊厳が踏みにじられ、結婚後に平穏で幸福な生活を送りたいという願いが不可能となる恐怖を感じるように」なった。

 眞子さまは「人生が壊される恐怖感が持続し、悲観的になり、幸福を感じるのが難しい状態」で、「ささいな刺激で強い脅威を感じ、集中困難、焦燥感、無気力といった症状も」あり、「日常的に非常な苦痛を感じられることが多い」という。

 結婚準備を進めることには支障がなく、誹謗中傷と感じられる出来事がなくなれば改善が進むという。

 「誹謗中傷」を招いた要因といえるのが、週刊誌で相次いで報じられた小室圭さんの母親の金銭トラブルだろう。小室さんに説明を求める世論が高まる中、宮内庁は18年2月、準備状況を理由に結婚関連行事を代替わり後の20年まで延期すると発表。トラブルの影響は明らかだった。小室さん側は沈黙を貫いたり、突如長尺の文書で見解を公表したりと迷走。トラブルは今も未解決のままだ。

 結婚自体も、異例ずくめとなった。

 宮内庁によると、皇室慣例の関連儀式、結婚式や披露宴は実施しない。行事をしないのは、秋篠宮さまが、現時点では多くの人が納得し、喜んでいる状況ではないと判断したためだ。皇室を離れる際に国から支給される最高1億5250万円の一時金は、眞子さまに辞退の意向があるため、額を決める皇室経済会議は開催せずに不支給とした。

 陛下は、国民の間にさまざまな受け止めがあることを踏まえ「朝見の儀」「賢所皇霊殿神殿に謁するの儀」は行わない。両陛下へのあいさつや、皇居・宮中三殿への参拝は通常の儀式の形を取らず、眞子さま1人で実施する。上皇ご夫妻へのあいさつも予定。西村泰彦長官は両陛下が「今後、幸せな人生を歩んでいかれることを願われている」と述べた。

 ◆複雑性心的外傷後ストレス障害(複雑性PTSD) 事件や事故、災害などに遭遇し、生命の危険を感じるような体験によって引き起こされる精神的な障害「PTSD」が長期的に反復する特徴がある。2018年に新たな診断名として導入された。トラウマとなった記憶が突然よみがえるフラッシュバック、緊張や不眠、パニック、過剰な警戒感などの症状が出る。インターネット上の誹謗(ひぼう)中傷やいじめ、ハラスメントなど言葉の暴力でも引き起こされる可能性があるとされている。

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