野外フェス主催者が謝罪、大型画面で注意喚起をしたと釈明

 緊急事態宣言下の愛知県常滑市において、酒類を提供するなどして新型コロナウイルス対策の不徹底が指摘された野外音楽イベント「NAMIMONOGATARI2021」の主催者側が30日、公式ホームページに「感染予防に対する認識の甘さでご迷惑を掛け、心より反省しています」とのおわびを発表し、「イベントの前日に緊急事態宣言が愛知県に発令されてしまいました」と中止ができなかった経緯を説明した。

 主催者は「地域の皆様、全国の皆様、関係者の皆様そして、今まで音楽業界、イベント業界を支えてきて頂いた関係各位の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしてしまった事を深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」と謝罪。「以下、イベント開催までの経緯としてご説明致します」と経緯を説明した。

 発表文書によると、今年の3月に開催を発表し、開催に向けて準備をした。「準備が進んでいく中、8月18日までの10日前までの時点で、今年の開催が可能な事、過度な飲酒でなければお酒の提供も可能という状態で愛知県から話を頂き、10日前から会場の設営に入りました」と酒類提供についても触れた。

 さらに「その後、8月27日イベントの前日に緊急事態宣言が愛知県に発令されてしまいました。イベント当日を翌日に迎え、全ての準備が終わっていたタイミングでした。そのタイミングでイベントを中止や延期にする事が物理的にできませんでした」と事情を説明した。

 それでも「主催者側としてはアーティストの入れ替わりの全ての間にナレーション付きの注意喚起の説明を流し、会場のメイン大型画面には注意喚起として、(1)会場内は必ずマスクの着用をお願いします」などと感染症対策として7項目を来場者に呼びかけたという。

 主催者は「結果として、大規模な音楽イベントの感染予防対策に対する認識の甘さが全国の皆様に多大なご心配をかけてしまった事を心より深く反省致しております」とし、「今回の出演者はイベント制作には一切関係ありません。全て制作会社の弊社に責任があります」としている。

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