ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツさん死去 80歳 在籍中メンバー初の訃報

 24日に死去したチャーリーさん(Photo Credit Richard Ecclestone_Redferns_Getty)
 初来日公演で会見するストーンズの(左から)ロン・ウッド、ミック・ジャガー、チャーリーさん、キース・リチャーズ=90年2月
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 英国出身の世界的ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」のドラマー、チャーリー・ワッツさんが24日、ロンドンの病院で死去した。80歳。ロンドン出身。チャーリーさんの代理人が声明で「彼はロンドンの病院で、今日(24日)早朝に、家族に見守られて安らかに息を引き取りました」と伝えた。ストーンズはブライアン・ジョーンズが1969年、脱退直後に27歳で急死しているが、在籍中のメンバーの死は初めて。

 ストーンズは9月26日から米ツアーに出る予定だが、チャーリーさんの代理人は今月5日、チャーリーさんが手術を受けて、医師から「休息と回復が必要」と判断されたため、ツアーに参加しないことを発表した。

 その際、チャーリーさんは「体調を整えるために頑張っていますが、専門家に時間がかかると助言され、承諾しました」、「親友のスティーヴ・ジョーダンに代役に立ってもらうことにしました」とコメントしていた。

 41年生まれ。ローティーンの頃ジャズに目覚め、ドラムを始めた。59年にはロンドン音楽シーンの顔役アレクシス・コーナーと知り合い、後に彼のバンド「ブルース・インコーポレッド」に加入。そこでミック・ジャガー(78)、キース・リチャーズ(77)、ブライアンと出会った。

 アートスクール卒業後、デザイナーとして広告会社で働いていたが、ミックやキースに誘われ、62年に結成されたストーンズに翌63年、加入。同年、シングル「カム・オン」でデビューした。後年、「何十年もミックのケツが目の前を走り回るのを見る羽目になった」と振り返っている。

 チャーリーさんはジャズの影響を受けた独特なドラミングで知られた。多様な音楽スタイルを取り入れていくストーンズを安定感のある演奏で長年にわたり屋台骨として支え、ミックやキースからの信頼も厚かった。ソロでは複数のジャズアルバムを発表し、来日公演も行った。

 ダンディーとして名高く、オーダーメイドのスーツを愛用。デザイナーの経験を生かしアルバムジャケットやステージセットのデザインも手掛けた。また、80年代はヘロイン中毒に苦しんだ。

 2014年のツアーが最後の来日となった。最後の参加作は、昨年4月に発表されたストーンズ8年ぶりのシングル「リヴィング・イン・ア・ゴーストタウン」。コロナ禍のロックダウンがテーマで、「現状を表していると思うし、聴く人もそう感じてくれるといいなと思っている」と話していた。

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