宣言拡大の動きに専門家がピシャリ 「緊急事態宣言というのは魔法の言葉ではない」

 フジテレビ系「バイキングMORE」が24日、政府が現在13都府県に発令されている緊急事態宣言を拡大することを検討しており、25日にも正式決定する見通しだと伝えたが、長崎大学大学院教授・森内浩幸氏は「緊急事態宣言というのは魔法の言葉ではないので、これを出したからといって変わるわけではない」と厳しく話した。

 番組では、感染拡大の中、23日の5大臣会合では北海道・岐阜・愛知・三重を軸に発令地域拡大が検討されたと報じた。

 この動きに、森内氏は「緊急事態宣言というのは、別に魔法の呪文の言葉ではないので、これを出したからといって変わるわけではない。具体的な目標を掲げて、それをどういうふうにして達成するかというのを決めないといけない」とピシャリ。

 森内氏は、政府分科会の尾身茂会長が12日の記者会見で「みんなが接触を5割減らせば人流も減ってくる」と具体的な形で訴えたことを引き合いに「尾身会長が『2週間のうちに人と人との接触を半分に減らす』という割合具体的なことで、そして具体的にどうしましょうということまで言ってもうまくいかなかったわけです」と説明。

 それを踏まえ「本当に具体的な目標と、それを到達するためには何をしなければならないのかをわかりやすく説明し、なおかつそれを熱く語るということを責任ある立場の人にしてもらわない限り、緊急事態宣言を出したからといって何か大きく変わることは私はないと思います」と、菅義偉首相らに具体的なメッセージを出して熱く訴えるよう迫った。

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