海老蔵 10年目巡業公演で早替わり7変化

 歌舞伎俳優・市川海老蔵(43)が20日、都内で巡業公演「秋の特別公演 古典への誘い」(9月4~27日、札幌文化芸術劇場 hitaruほか)の取材会を開いた。

 2012年から始まった全国巡業で、今年は16会場20公演を予定。演目は江戸時代の仙台藩伊達家のお家騒動を題材にした「三升先代萩(みますせんだいはぎ)」で、海老蔵はわが子を犠牲にして忠義を尽くす乳人政岡ら7役を早替わりで勤める。

 巡業が10年目を迎えた心境を「地域を離れられない方々に、伝統文化や歌舞伎を見ていただくという意識は変わっていません」と吐露。今回の早替わりについて「旅の中で7役をやるというのは、日々現場も変わりますし、私が裏を走る導線も異なる。演出的にも宙乗りはできない。平面の演出の中でどこまでやれるのか」と、見どころに挙げた。

 7月23日に行われた東京五輪の開会式では、歌舞伎十八番の一つ「暫(しばらく)」を披露。「大変光栄なことだと思います。(コロナ禍の開催で)もろ手を挙げて喜べることではないとは思う」と複雑な心境を明かしつつ「歌舞伎俳優として、日本の文化を世界の方々、日本の方々にお目にかける機会をいただいたことは、役目の大きな仕事だったかと思います」と振り返った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス