フジテレビ系「バイキングＭＯＲＥ」が１９日、政府が新型コロナによる緊急事態宣言の解除の目安を見直す方向性を示したことを報じ、タレント・松嶋尚美は「言われてるみたいに（感染者の）数が本当の数字ではないってずーっと思ってるから、それで総合的な判断なんてできないんじゃないのって」と不信感を募らせた。

　番組では、加藤勝信官房長官が１８日に「ワクチン接種がどう進んでいくのか、医療提供体制がどういう形で強化されていくのか、実態として現在の重症者病床利用率などの状況はどうなっているのか。そういったことを総合的に判断していく」と発言したことを報道。これまでに緊急事態宣言解除の目安としていた感染や医療提供体制の状況を示す指標「ステージ３」などの判断基準から見直す考えだとした。

　ＭＣの俳優・坂上忍は「これまでの経緯見てても、総合的判断で今のこの状況を生んでしまったんだったら、これまでの総合的判断ってどうだったんだろうってなっちゃうし、総合的判断は、あちらさんにとったらとても都合のいい言葉になりかねないっていう不安感はありますよね」とチクリ。

　坂上に意見を求められた松嶋は「それはすごくあるし、言われてるみたいに数が本当の数字ではないってずーっと思ってるから、それで総合的な判断なんてできないんじゃないのって。濃厚接触者になる人たちも、すごいちょっとしかいないし」と同調した。

　感染者数をめぐっては、この日の番組内で長崎大学大学院教授・森内浩幸氏が東京について「ＰＣＲの陽性率がこれまでに比べて非常に高いということや、見つかった中で無症状の人の割合がかなり少なくなってきていることを考えると、今の感染者数が本当の姿を表しているとはちょっと考えにくいと思う」などと分析していた。