志尊淳 初大河の発見 杉浦愛蔵を好演 NHK「青天を衝け」1カ月ぶり放送再開

 東京五輪中継のため放送休止していたNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜、後8・00)が15日の第24回「パリの御一新」から1カ月ぶりに放送を再開する。俳優の志尊淳(26)がこのほど、デイリースポーツなどの合同取材に応じ、本作で演じている杉浦愛蔵(譲)の役作りや主演・吉沢亮(27)との芝居を振り返った。また、大河初出演となった本作で「壁にぶち当たることがたくさんあった」という戸惑いを赤裸々に明かした。

 第22~24回までは、渋沢栄一(吉沢亮)が幕府使節団の一員としてパリ万博を訪問する「パリ編」が放送されている。パリ編の演出を手がけ、過去に連続テレビ小説「半分、青い。」で仕事をともにした演出の田中健二氏からオファーを受けた志尊は「撮影がすぐだったことと日本史に関心を覚えてこなかったので、どれくらい作り込んでいけるのか」と不安を抱きながらも「力になれれば」と現場へ足を踏み入れた。

 7月4日放送の第21回から登場。大河初出演となった志尊は「喜びとワクワクがある」と新鮮な感情に揺られながら、大河に途中参加した当時の様子を「雰囲気が出来上がっていた。第一線で活躍されている方々が真剣に物作りをしていて、それぞれの空気感を大事にしている印象を受けた」と明かした。

 栄一とともにパリ万博に随行した外国奉行支配・杉浦愛蔵を演じるにあたり、文献から「フォーカスされる前に亡くなってしまったけど、すごい功績を挙げている方。人柄も愛され、陰で渋沢さんを支えていたと拝見させてもらった」と分析。その上で役作りは「良い意味で武士らしくないように気をつけた。違うフィールドで渋沢さんを支える役柄にしたい」とサポート役に回ることに徹した。

 人気俳優として数多くの作品に出演してきた志尊でも「何が正解か分からない」と初大河に戸惑いを見せる。「最初の所作指導を受けた時点で『こんなに意識して歩かないといけないのか』と思いましたし、普通の言葉じゃなくてアドリブもできない。壁にぶち当たることがたくさんあって。できる限りやっているけど、手応えはゼロです」と新たな課題を発見していた。

 主演の吉沢とは、映画「一度死んでみた」(20年)で作品をともにしているが、今回が本格初共演。大河の看板を背負う吉沢には「歴史的作品で1年同じ役をやるということは、役者として試されていて尊敬です。とんでもないセリフ量ですし、見慣れないセリフを常に話されていて単純にすごい。なかなかの気持ちじゃできない」と拍手を送った。

 杉浦は維新後に明治新政府へ出仕し、郵便制度の確立に努めていく。15日放送の第24回を前に「杉浦さんが残した功績を、役を通してしっかりと伝えていきたい。恩着せがましいかもしれないけど、演じることで少しでも杉浦愛蔵という名が世間に広まって、後世で語り継がれる人になってくれればという思いでやっています」と意気込んでいた。

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