「八月花形歌舞伎」開幕 コロナ感染・市川猿之助代役の坂東巳之助に拍手

 東京・歌舞伎座8月公演「八月花形歌舞伎」が3日、開幕した。第一部・三代猿之助四十八撰の内「加賀見山再岩藤(かがみやまごにちのいわふじ)」の演出を担当し、出演予定だった市川猿之助(45)は、7月30日に新型コロナ感染で休演することが発表。急きょの代役となった坂東巳之助(31)が満開の桜とともに登場すると、客席からはあたたかい拍手が送られた。

 巳之助は多種多様な六役を早替わりで魅せた。舞台を締めくくるように「めでたい」と声をかけると、客席も一体となり、拍手に包まれ幕を閉じた。

 歌舞伎座では、引き続き出演者・観客は各部総入れ替え、客席数は50%を維持。換気や消毒を徹底するなど、感染予防対策も万全にして公演を行う。

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