宝塚宙組 新人公演初主演の亜音有星「お客様の拍手に感動」

 宝塚歌劇宙組「シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-」の新人公演が20日、兵庫・宝塚大劇場で上演された。主演の亜音有星(あのん・ゆうせい)は103期、ヒロインの山吹(やまぶき)ひばりは105期。いずれも同期のなかで最初の主演、ヒロインとなった。

 亜音は173センチと長身で、舞台映えする容姿。舞台では落ち着いた様子で、シャーロック・ホームズを演じたが「実はめちゃくちゃ緊張していて(笑)。真ん中で引っ張らないととか、悩んでいました」と振り返った。だが本役の宙組トップスター真風涼帆(まかぜ・すずほ)から「役として生きればいいから」とアドバイスをもらった。真風のようになりたいと思ったときも「亜音のホームズをやればいい」と優しく導いてくれたことを明かした。

 初の真ん中でのお芝居に「お客様からの拍手に感動しました」と亜音。その一方で「歌ったり、動いたりすると男役ではない自分に戻ってしまう。もっと山吹を包み込めるよう、包容力をつけたい」と反省を口にした。

 またヒロインのアイリーンを演じた山吹は、本役のトップ娘役の潤花(じゅん・はな)から「アイリーンは強い女性。役として生きれば、アイリーンが助けてくれる」と励ましてもらった。「私の中のアイリーンはまだまだ小さい。東京公演では等身大のアイリーンにしたい」と意欲を見せた。

 東京宝塚劇場の新人公演は9月2日に行われる。

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