鷲見玲奈アナが描く未来予想図 既存メディアで育ちニューメディアでも脚光

 フリーアナウンサーの鷲見玲奈(31)が、ソーシャルメディアも駆使して活躍の場を広げている。7日から3日間開催された日本最大規模のオンライン展示会「IT トレンド EXPO2021 summer」では3度目の司会を担当。時代の先端をいく経営者やタレントらとトークを展開した。昨年3月でテレビ東京を退社。既存メディアの内側も知る鷲見アナに、メディアとエンタメの未来について聞いた。

 フリー転身から1年3カ月。テレビはもちろん、インスタグラム、さらにはイベントと、活躍の場は枚挙にいとまがない。世間の注目を集める機会も大幅に増えた。鷲見アナも「めちゃくちゃ仕事の幅は広くなりましたね」と変化を認める。

 「IT トレンド EXPO」では、小嶋陽菜やROLAND、田村淳らとのトークで司会を担当。視聴者目線で疑問を率直にぶつけるなどして、ゲストの「普段見ている姿とはまた全然違った一面」を引き出し「すごく充実した3日間でした」と振り返った。

 自身はテレビ局員ではなくなり、さまざまな“ニューメディア”に出ることへの制限はなくなった。幅広い仕事のオファーを「できることが増えるのはうれしいですし、フリーになってから『自分に向いている場所ってどこなんだろう』って、ずっと考えてきたので、そういう意味では、また選択肢が広がったのかな」と歓迎する。

 インスタグラムのフォロワー数は約65万。局アナ時代に担当番組の情報をSNSで積極的に発信する流れになり、その効果を目の当たりにした。それだけに「これからSNSが主流になっていくなと思ったのは早かったかもしれない」と振り返る。インスタを更新すればネットニュースに取り上げられる現状も「本当に良くも悪くもニュースにしていただけるので、こう書いたらどうなるのかっていうのを、常に影響とかを考えて発信するようにはしています」と冷静に受け止めている。

 今後のSNSのトレンドについては「住み分け」を予想した。YouTubeとテレビのように双方の強みを生かした住み分けが進行。「ツイッターの方が気軽に何気ないことをはき出すというか、ちょっとブラックな感じで言いたいことを言える場所。インスタグラムは、自分の日常のいい面を発信していく。そういう風に使い分けられていくのかなって、何となく見て思ってます」と持論を展開した。

 エンタメの未来には、テレビへの信頼と愛着もにじませた。Netflixなどサブスクのさらなる隆盛を想定しつつ「テレビが形を変えつつ残っていく。必要だと思います、本当に」とキッパリ。「テレビって、ちゃんと取材して精査された情報を流しているんです。いわゆる裏取りですが、基本的には正しい情報として発信する役割」と強みに言及し、ネット情報の偏りや不確かさを指摘。印象操作が感じられるテレビ番組があることも認めつつ、そこを是正することで「これからのテレビの在り方として、正しい位置取りができていくのかなとは思います」とした。

 “オールドメディア”とされるテレビの世界で育ち、さまざまな“ニューメディア”でも脚光を浴びる鷲見アナ。どちらの強みも活用して、情報発信を続けていく。

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