元大阪府知事の橋下徹氏が１４日、フジテレビ系「めざまし８」に出演。マスクなしで会談するなど“脱コロナ”をアピールした、主要７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）のメッセージ発信に対して「気にくわないし、失敗。間違いだと思います」と怒りをあらわにした。

　英コーンウォールでのＧ７では、ノーマスクでの会議や、バーベキュー、英女王との対面などが行われた。一方で舞台裏では、会場や首脳の宿泊ホテルには限られた側近しか入れず、関係者が毎日、ＰＣＲ検査や陰性証明の提出が義務づけられるなど徹底した“ウィズコロナ”仕様の対策がとられていた。

　このダブルスタンダードぶりに橋下氏は「（実は）厳格な感染対策をやっている。マスクを外してみんなで騒いでいたら、対策どないなってんの？って勘違いするじゃないですか。矛盾が生じているのは、マスクは外しているのにみんな“ひじタッチ”ですよ。本当に大丈夫なら握手すりゃいいじゃないですか」と語気を強めた。

　続けて「僕は真正面から、厳格な感染対策をやっていれば、こういう国際会議もできるんだよっていうメッセージを出せばよかったと思う。これからは完璧な感染対策をやったところは、安易に社会経済活動をとめない、人流抑制をしない。そういう方向性としての五輪だってことなら納得する。今回、マスクを外すとかね、ああいうアピールは止めた方がいいと思うな」と話した。