いきものがかり 3人体制ラストライブ 山下脱退発表から9日 22年間の歩みに区切り

 音楽ユニット・いきものがかりが11日、横浜アリーナで、全国ツアー最終公演を行った。ギターの山下穂尊(38)が今月2日に脱退を発表しており、3人体制でのラストライブ。最後の思い出を作るように、「YELL」など20曲を奏でた。メンバーとしての山下の活動は7月末までで、8月からはボーカル・吉岡聖恵(37)とリーダー・水野良樹(38)の2人組となる。

 小学校から高校まで同級生だった山下と水野が結成したいきものがかりに、吉岡が加入したのが1999年11月3日。あの日から7892日、苦楽を共にした22年間にも及ぶ“3人での歩み”に、区切りをつけた。

 アンコールの途中、鳴りやまない拍手を受けた山下は、「奇跡の景色を見て、このグループを去れるのは幸せ。僕は大きな犠牲を払って、次の世界に飛び出そうと思います。山下穂尊を見守ってくれたらうれしいし、新生いきものがかりの背中を押してもらえたら」と旅立ちのスピーチ。目を潤ませて聞き入った吉岡は、惜別の思いを込めて代表曲「ありがとう」を続けた。

 最後の1曲を残して大粒の涙を流す吉岡、水野とは対照的に、山下は達成感を示すような笑顔。デビュー曲「SAKURA」を歌い終えると、山下の提案による一本締めで、3時間14分のステージのフィナーレを飾った。

 神奈川・相模大野の路上からスタートさせた、いきものがかりのライブ史。デビュー前にあこがれていた横浜アリーナが“別れの場所”となり、山下は「ホーム感あるよ」と地元ファンに感謝した。結成から1年間、水野が音楽活動についてつづっていた日記をせん別にプレゼントされ、昔話に花を咲かせた。

 山下が左隣でギターを奏でる中、吉岡は熱唱。「夏・コイ」では、吉岡に「ほっち!!」と愛称で呼ばれた山下も歌唱し、水野も加わって歌声を届けた。客席の5000人と一緒に結成年数と同じ22回のジャンプを決めて、山下は「思い残すことはないです」としみじみ。会場での一体感を胸に刻み、3人での歴史の幕を下ろした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス