枝野氏 菅首相「東洋の魔女」思い出トークに不快感「命失われたら政治責任取れない」

 菅義偉首相が9日、国会の党首討論で1964年の東京五輪の思い出を約5分にわたって語り続けた。

 立憲民主党・枝野幸男代表の質問に、「オリンピックについての私の考え方を是非説明させていただきたい」と「安心安全の大会」の対策を行うと述べたうえで、「57年前の東京オリンピック大会は高校生でした」と思い出話がスタート。「東洋の魔女」「回転レシーブ」「マラソンのアベベ選手」「何よりも記憶に残っているのはオランダのヘーシンク選手です」と感動したことを列挙し、「こうしたすばらしい大会を今の子供や若者に見て、希望や勇気を伝えたい」と語った。

 なかなか終わらない思い出トークに、議場がザワつき、枝野氏は「2年ぶりの党首討論ということで、オリンピックを開催して、命と暮らしを守れるのかどうかが注目されている。総理のお話は、ここにはふさわしくないお話だったのではと、言わざるを得ません」と断じた。

 また「正面から答えていただけなかった」とし、五輪を開催したいという思いはあるが「きょうの総理のお答えを聞いたのでは、本当に命と暮らしを守れるのか。命が失われたら取り返しがつかない。失われた命には政治は責任がとれない。そのことについてのご認識が十分ではないのではないか」と述べた。

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