吉村知事 「さざ波」発言の質問に「僕がどうこう言うのは…」「大阪の感染状況厳しい」

 定例会見で話しをする吉村洋文大阪府知事=大阪府庁
 定例会見で話しをする吉村洋文大阪府知事=大阪府庁
 定例会見で話しをする吉村洋文大阪府知事=大阪府庁
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 大阪府の吉村洋文知事が12日、大阪府庁で定例会見を行い、一部で波紋を呼んでいる「さざ波」発言について、独自の見解を示した。

 内閣官房参与の高橋洋一氏が9日、ツイッターで世界各国の感染者数を比較するグラフとともに、「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と投稿。ネット上で反発が広がっていた。

 この発言について問われた吉村知事は「高橋教授は、海外との感染状況の差を指摘したんだと思います。表現方法は議論になっていますが、ここは高橋先生に聞いていただかないと、僕自身がどうこうと言うのは」とコメントを控えた。

 ただ、その上で大阪の医療体制について「海外との比較はあると思うが、医療としては大阪だけに限らず、潤沢で大丈夫というのはほとんどない」と言及。「なんでなの?という本質的な議論はどこかでやるべきだと思いますが、ここのエリアが医療が十分だというのはない。それに関してはご協力をお願いしたい」と持論を語った。

 大阪府では同日、新型コロナウイルスの新たな感染者が851人と発表。50人の死亡が確認された。11日には過去最多55人の死亡が確認されており、2日続けて死者数が50人台という深刻な状況。「高橋先生は、大阪の状況を捉えて言ったわけではないと思います。大阪の感染状況が厳しい、というのがいまの僕の認識ですね」と窮状を訴えた。

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