吉村知事、酒類持ち込み許可店に怒「コロナ軽く見ている」 特措法にあたらず要請継続

 大阪府の吉村洋文知事が3日、大阪府庁で会見。冒頭では、緊急事態宣言下のゴールデンウイーク(GW)で、平日と同様の対応を続ける医療従事者へ感謝の思いを明かすと同時に、府民に感染対策の徹底と外出の自粛を呼びかけた。

 GW中に酒類の提供自粛を守っている店が多い一方で、缶や瓶で酒類の持ち込みを認めている店が一部であることについて受け止めや対策を聞かれた。吉村知事は「持ち込みについてはぜひやめていただきたい。コロナのことを軽く見ているのでは」と厳しい表情で言い放った。

 「これだけお酒の提供をやめてと言い、事業者の協力もいただいている中で持ち込んで、店側も認めてるんだと思う」とした上で、「その人がコロナになったとき誰が診るんですか。医療が極めて逼迫(ひっぱく)してる中で、また診ることになる。個人の自由は制限できないルールだが、ここは控えてもらいたい」と念押しした。

 さらに、「国に対して確認した」と明かし、「これ(持ち込みを認めること)は『酒類の提供』になるのではと。お店で飲んでる以上、有償で提供しなくても持ち込みを許してるのなら、飲む場を提供してるのでは。これは(特措法)45条に反することになるのではと解釈を内閣府に求めたが、法解釈としてはあたらないという回答が来た」と説明。

 「でも、コロナ感染対策としてお願いしてるので、ぜひ控えていただきたいし、(特措法)24条9項でお願いはできる。いま見回り隊が見回ってるので、そういうことがあれば控えてとお願いしたい。そういう店があれば教えてもらいたい」と思いを明かした。

 大阪府では2日に新型コロナウイルスの新たな感染者が1057人と発表。40代男性2人(うち1人は基礎疾患なし)を含む16人の死亡が確認された。

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