モンデール元駐日大使死去 普天間飛行場の返還合意に尽力

 米民主党のカーター政権で副大統領、クリントン政権で駐日米大使を務めたウォルター・モンデール氏が19日、ミネソタ州ミネアポリスの自宅で死去した。93歳。米メディアが報じた。

 77年、副大統領に就任すると、同職を実務的な立場に変革。イスラエルとエジプトの和平を調停した78年のキャンプデービッド合意に貢献し、黒人らの教育拡充や失業改善に尽くした。カーター氏は声明で「米国の歴史上、最高の副大統領だった」とたたえた。

 リベラル派として知られ、一貫して貧困や差別の問題に取り組み、女性の地位向上に尽力。84年の大統領選に民主党候補として出馬した際はジェラルディン・フェラーロ氏を主要政党初の女性副大統領候補に選んだ。

 駐日大使時代の1995年、沖縄県で起きた米兵による少女暴行事件を契機に反基地運動が高まる中、米軍普天間飛行場の返還合意に尽力。96年4月に当時の橋本龍太郎首相と合意を発表した。

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